生活支援看護学領域

専門教育 ―博士前期課程―

生活支援看護学領域

多様化、複雑化、専門化する保健・医療・福祉環境の変化に対応し、地域看護学、精神看護学、老年看護学、在宅看護学の4分野における対象の健康上の課題とその解決方法を創造的・先駆的に探求する。
また、専門看護師としての実践能力や教育研究能力の開発を行う。

地域看護学分野

地域の集団特性に伴う健康回復、維持、増進のために、地域の健康状態把握、社会資源の調整・開発、看護援助方法について探求する。また、個人・家族および集団の健康指標、コミュニティ・エンパワメントに関する質的・量的評価、顕在・潜在している健康問題の解決のための実践的研究を行う。

地域看護学特論

地域を単位とする看護活動の諸理論を用いて一定の行政地域(都道府県、政令市、市町村)の中で、地域特性をふまえて保健活動を展開するための方法論、システム形成、資源開発、連携・ネットワーク等に関して学術的に探求する。また、個・集団へのサービス活動の評価基準、評価方法の追求と併せて地域看護の課題について検討する。

地域看護学援助特論

一定の行政を単位とする(都道府県、政令市、市、町)保健医療システムを理解し、地域保健行政施策決定の過程と政策の運営、戦略について学ぶ。また、行政施策の実施過程において直面する課題、必要な技術・理論について探求し、地域保健行政における看護実践と研究への適応について検討する。

精神看護学分野

精神医療・保健・福祉の変遷に伴い拡大した看護の役割を踏まえ、精神の健康を維持増進する看護に必要な理論や概念、および対象に即した専門的実践方法を修得する。また、精神看護の活動の志向性に沿った効果的な実践方法を探求する。

精神看護学特論

精神保健医療福祉に関する制度や体制についての歴史的背景を学び、現状の精神保健医療をふまえた看護職の役割や機能について理解を深める。また、精神的健康に関する知識およびライフサイクルにおける対象者の心理・社会的問題、危機的状況における看護アセスメントについて学ぶ。

精神看護学援助特論

対人関係の基礎理論や、援助技法としての面接、カウンセリング、集団療法、家族・患者への心理教育、認知行動療法などの基本的知識を深める。さらに、急性期・慢性期・処遇困難・地域の精神疾患患者に対する看護展開に際して、理論や援助技法の知識を活用し、看護の質の改善方法を探求する。

老年看護学分野

老年期特有の健康課題やサポートシステムを理解し、看護理論を基盤とした効果的な看護実践方法を探求する。また、高齢者とその家族への看護、高齢者ケアを担う専門職との連携・調整などに関する実践的な研究を行う。

老年看護学特論

高齢者の健康・生活に関連する概念や理論を学び、健康と生活に関するアセスメントの方法を探求する。さらに、高齢者の健康・生活を支える概念や理論を基盤とした効果的な看護実践を探求するとともに、研究への適用について検討する。

老年看護学援助特論

老年期特有の健康問題に対するケア、セルフケア指導と方法、家族関係の問題と解決方法について現状を分析し、効果的なケア方法を追求する。また、高齢者とその家族を支えるサポートシステムの現状を分析し、システムを発展させる方法を探求する。

在宅看護学分野

在宅で療養する多様な健康状態にある人々とその家族をアセスメントおよびケアマネジメントするための理論と方法論および専門的看護実践の技法を修得する。また、地域の生活と文化に依拠した看護の探求および在宅看護システムの構築、ケアの質評価、教育、連携、経営管理について修得するとともに、その課題について実証的な研究を行う。

在宅看護学特論

在宅看護の概念および国内外の在宅看護の変遷と現状を理解し、在宅療養者と家族を適切なアセスメントおよびケアマネジメントをするための理論と方法を学ぶ。特に在宅ケアシステム、医療・福祉との連携、在宅看護実践と倫理などの課題についても理解を深める。

在宅看護学援助特論

在宅療養者と家族へのアセスメントと看護実践の理論および、在宅看護に関わる関連施設や他職種とのチームケアの理論や技術を探求し、看護実践について検討する。また、訪問看護ステーションの管理・運営、経営戦略を理解し、ケアの質改善方法を探求する。