家族看護学分野

家族看護学分野

家族看護とは、家族を看護の対象とし、家族が本来有する機能と家族の健康に関するケア機能を高める援助を探求する分野です。
また、家族に生ずる健康問題、それに関連した要因への看護援助について家族看護の諸理論を活用し、実証的な研究を行います。
家族看護分野では、家族看護実践や教育に貢献できる人材育成を行い、家族看護学の発展と家族看護の質の向上に寄与していきたいと願い、日々研鑽を図っております。

教員紹介

中山 美由紀 教授

主な研究テーマ

  • NICU看護師に対する小児在宅療育移行支援推進プログラムの構築
  • 卵巣予備能に影響する胎内環境要因の解明
  • 生殖科患者・医療者、医療経済面で良い心理社会的ケア、心理カウンセリングと医療連携

主な研究業績

  • 妊娠期における夫婦関係と親になる意識の関連,日本生殖心理会誌,3(1),18-25,2017.
  • 継続看護教育において家族支援専門看護師が認識している家族看護教育の内容と課題,大阪府立大学看護学雑誌,23(1),2017.
  • 日本人女性のAMHレベルと生活習慣、母娘の世代間妊孕性の関連,産婦人科の実際,64(9),1197-120,2015.

※詳細は大阪府立大学教員活動情報をご覧下さい

井上 敦子 講師

主な研究テーマ

  • 家族看護実践力を高めるためのケースカンファレンスガイドの開発
  • NICU入院中の子どもをもつ家族への支援
  • 家族支援専門看護師の実践

主な研究業績

  • NICUにおける在宅療養を目指した家族役割の調整―医療的ケアが必要な子どもをもつ母親に焦点をあてて―,大阪府立大学看護学雑誌,3,2016.

※詳細は大阪府立大学教員活動情報をご覧下さい

大学院生への教育

大学院生

家族看護分野では、家族を看護の対象とし、家族が本来有する機能と家族の健康に関するケア機能を高める援助を探求する。
また家族に生ずる健康問題、それに関連した要因への看護援助について家族看護の諸理論を活用し、実践的な研究を行う。

  • 博士前期課程には、以下の2コースがある。
  • それぞれのコースは、基盤教育と専門教育で構成される。

専門教育には以下の科目がある。

授業科目

博士前期課程

(1) 修論コース : 領域、分野での専門性を高め、研究脳力の開発を目指すコース
専門教育
家族看護学・家族看護学特論・家族看護学援助特論Ⅰ・家族看護学援助特論Ⅱ・家族看護学援助特論Ⅲ・家族看護学演習ⅠA・家族看護学演習ⅡA・家族看護学特別研究
(2) CNSコース : 高度な専門知識と技術を持った専門看護師の質の維持と向上を目指した専門看護師教育課程の基準に従い、将来専門看護師を目指すコース
専門教育
家族看護学・家族看護学特論・家族看護学援助特論Ⅰ・家族看護学援助特論Ⅱ・家族看護学援助特論Ⅲ・家族看護学演習ⅠB・家族看護学演習ⅡB・家族看護学実習Ⅰ・家族看護学実習Ⅱ・家族看護学実習Ⅲ・家族看護学課題研究

博士後期課程

健康な生活維持のための看護支援を必要とする家族に対して、個々あるいは集団の特性、文化
的背景等を考慮した健康維持・増進および疾病の予防と併せて、QOLを高める実践方法と諸理
論ならびに看護サービス展開とシステム構築の基盤となる看護管理等の技法や諸理論を開発・
発展させる。
基盤教育と専門教育で構成される。専門教育には以下の科目がある。

専門教育
家族健康看護学特論・家族健康看護学演習・生活支援看護学特別研究

※授業科目の詳細は、大阪府立大学のシラバスをご覧下さい

院生の声

博士前期課程5名(CNSコース4名、修士論文コース1名)、博士後期課程名が在籍しています。

博士前期課程 家族支援CNSコース 新井 希理

循環器・救急領域で看護師として働くなかで、家族との関わり方に悩むことが何度もあり、家族看護をもう一度学びなおしたいという思いから、大学院への進学を決心しました。
授業では、これまで経験してきたことを、理論やモデルをもとにもう一度考えることができ、新しい発見があります。授業準備や実習などで大変なことは多くありますが、その分、学ぶことも多く、刺激的な毎日を送っています。

博士前期課程 家族支援CNSコース 森岡 靖子

家族看護の学びの原点は、助産師として働くなかで、社会的な孤立や家族の力が脆弱な母親をどのように支えることができるだろうかという自分自身の臨床での問いから始まりました。これまでも母親だけでなく家族も一緒にみてきたつもりでしたが、それと家族看護は全く異なったもので一から猛勉強の日々でした。家族看護学は、その奥深さに圧倒されそうになりますが、今までと違った見方や考え方を与えてくれる魅力的な学問です。

博士後期課程 阿川 勇太

博士前期課程からそのまま進学いたしました。私は保健師として活動していたのですが、地域で生活する人々を支援する際に力となるのも障害となるのも家族だという経験をたくさんしてきました。ここで家族看護学を学び、深めてきたことで人々の健康支援における家族看護理論を活用した支援の可能性を感じ、現在は先生方や仲間とともに更なる学問の探求をしています。本学はCNSを多く輩出しているため、生み出したエビデンスをどう高度な看護実践に繋げるかを深く学べます!

活動紹介

家族看護事例検討会

家族看護の勉強会を行っています。

年4~5回開催しています。

NICUにおける家族への看護を勉強する会(FCCN研究会)

NICUにおける家族への看護を勉強する会(FCCN研究会)を毎月開催しています。

FCCN研究会WEBサイト http://plaza.umin.ac.jp/fccnfccn/

その他

家族看護学ホームページ

http://www.nursing.osakafu-u.ac.jp/kazokukango/

療養学習支援センター 家族への看護を考える会

http://www.nursing.osakafu-u.ac.jp/center/proj04/