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セクシュアリティ教育プロジェクトが「保健文化賞」を受賞しました

概 要

第一生命保険株式会社は9月6日に「第73回保健文化賞」の受賞者を発表し、母性看護学分野 古山美穂 准教授が代表を務める「セクシュアリティ教育プロジェクト」が受賞しました。「保健文化賞」は生活習慣病対策・高齢者や障がい者への福祉・海外での医療や疾病対策など、その時代におけるさまざまな課題に継続的に取り組んでこられた団体・個人に感謝と敬意を捧げる賞です。今回の受賞は「思春期の子どものセクシュアリティに関する生活上の問題行動を解決、支援するために、自分を大切に思う気持ちを育て、命の尊さを感じる心と行動を身につける教育・支援の実践と、支援者の育成、支援者間の連携促進」を行っている活動に対するものです。

 

∇受賞者のコメント

栄えある第73回保健文化賞(第一生命保険株式会社主催、厚生労働省、朝日新聞厚生文化事業団、NHK厚生文化事業団後援)団体の部受賞に拝し、関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。この活動は2002年、看護学研究科 末原紀美代元教授、佐保美奈子准教授、古山の3人が行っていた出張性教育授業を体制化し、歴代の教員、在校生・卒業生、そのつながりで集った同志により、セクシュアリティ教育プロジェクト、HIVサポートリーダー養成研修、思春期の子どもを支える会に派生し、発展したものです。一口に思春期の子どもへの支援と言っても、支援の場や方法は多岐にわたり、新しい場、初めての人、時代に影響を受ける子どもたちの課題に向き合うには、多くのエネルギーを要しました。この受賞で、継続は力なりの言葉に重みが増し、これからの活動に活力を得ることができます。仲間全員で歓びを分かち合いたいと思います。

 

∇受賞対象となった研究・活動内容

本プロジェクトは20年間で4.3万人の思春期の子どもに、デートDV・若年妊娠・性感染症予防、SOGI、おしゃれ障害など、学校や集団のニーズに合わせて「知識をGET し、ENJOYしながら学べる出張性教育授業」としてワークショップや一斉講演を実施してきました。対象は、思春期の子どもだけでなく、子どもやその養育環境の課題を理解し、協働して支援していくために教師、保健や福祉の専門家、地域住民も含んでいます。2017年からは大阪府下4地区で支援者が情報共有や新しい支援を創造する「思春期の子どもを支える会」を立ち上げ、地産地消の支援ができる多職種横断連携活動も行っています。

 

∇関連情報

・第一生命保険株式会社https://www.dai-ichi-life.co.jp/dsr/society/challenges/hoken.html

・厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000175593_00018.html

 

問合せ先
大阪府立大学 大学院 看護学研究科
准教授 古山 美穂(ふるやま みほ)
Eメール mfuru[at]nursing.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と変えてください。