生活支援看護学領域

生活支援看護学領域

生活支援看護学領域は、地域看護学分野、精神看護学分野、老年看護学分野、在宅看護学分野の4分野から構成されます。
この分野の特徴は、対象とする人々や集団(地域)の身体的健康状態だけでなく生活に焦点をおき、人々の生活のQOLの向上を目指した支援を志向する点です。
地域包括ケアシステム構築が推進される時代において、人々の生活に着目した支援がますます重要になっています。

地域看護学分野(公衆衛生看護学)

公衆衛生看護では、地域で生活するあらゆる発達段階にある人々(子どもから高齢者まで)、あらゆる健康状態にある人々(顕在的な病気を持つ人、潜在的な病気を持つ人、現在健康な人)を対象に、個別支援や集団支援、地域支援を行います。
それぞれの対象の特徴や支援技術について習得していきます。
保健師コースでは、保健師国家試験受験資格をとるための学習を行います。

精神看護学分野

うつ病の増加にみるように、現代人は様々なストレスにさらされ、こころの健康を損ないやすくなっています。
精神看護学は、精神疾患を持った方々の早期回復・社会復帰に向けた支援だけでなく、身体疾患に罹患してこころの健康を損ないやすくなっている方々へのケア、こころの健康を維持増進するための支援について基礎的な知識を学習し、ケア方法について学びます。

老年看護学分野

世界に類を見ない超高齢社会に突入している日本において、老年看護学の役割はますます高まると予測されます。
老年期の身体的、心理的、社会的な特徴を理解し、医療機関だけでなく施設、在宅において、高齢者がいきいきとその人らしく、健やかに生活を送ることができるよう支援する看護のあり方を学びます。

在宅看護学分野

在宅看護の実践に求められる能力は臨床看護の場でも必要とされています。
地域で療養されている療養者や家族への支援について、幅広い知識と実践的な技術を学び、実習ではたくさんの訪問看護を体験し、生活の場での看護について深く考えることができます。
また、諸外国の動向を踏まえて、わが国の在宅看護の制度やケアシステムを学びます。